「胃がキリキリ痛む」「ストレスがかかると胃が重い」「みぞおちのあたりがムカムカする」――。
胃痛や胃炎のような不調は、ストレスだけでなく、胃酸の出すぎ、胃粘膜の荒れ、食べすぎ・飲みすぎ、不規則な生活など、さまざまな要因で起こることがあります。
この記事では、胃痛・胃炎に使われることがある市販薬を、胃酸タイプ・胃粘膜タイプ・ストレス胃タイプ・けいれん性胃痛タイプに分けて紹介します。
最終更新日:2026年6月21日
まずは胃痛のタイプで選ぶと分かりやすいです
| 胃痛タイプ | よくある症状・場面 | 選び方の目安 |
|---|---|---|
| 胃酸が関係するタイプ | 胃痛、胸やけ、むかつき、胃酸過多が気になる | H2ブロッカーなど胃酸分泌を抑える薬が候補 |
| 胃粘膜が荒れているタイプ | 胃がヒリヒリする、胃痛・胃もたれ・胸やけがある | 胃粘膜を保護・修復する成分を含む薬が候補 |
| ストレス・緊張が関係するタイプ | 緊張や不安で胃が痛む、食欲不振、胃もたれ、吐き気 | 神経性胃炎などに使われる漢方胃腸薬も選択肢 |
| けいれん性の痛みタイプ | 差し込むような痛み、キリキリする急な胃痛・腹痛 | 鎮痙成分を含む胃腸鎮痛鎮痙薬が候補 |
胃粘膜を保護・修復する成分については、胃粘膜保護成分の解説ページも参考にしてください。
胃潰瘍や逆流性食道炎が疑われる症状については、胃潰瘍・逆流性食道炎編でも整理しています。
🔵 胃酸が関係する胃痛タイプ
- ✔ 胃痛と一緒に胸やけがある
- ✔ 胃酸過多やむかつきが気になる
- ✔ 食べすぎ・飲みすぎ後に胃が痛む
→ 胃酸分泌を抑える成分を含む市販薬が選択肢になります。
🟠 ストレスやけいれんが関係する胃痛タイプ
- ✔ 緊張や不安で胃が痛くなる
- ✔ キリキリ・差し込むような痛みがある
- ✔ 胃の動きや自律神経の乱れが気になる
→ 漢方胃腸薬や、けいれん性の痛みに使われる鎮痙薬が候補になることがあります。
代表的な市販薬
💊 ガスター10〈錠〉
第1類医薬品。
ファモチジンを配合したH2ブロッカーの胃腸薬です。胃酸の分泌を抑えることで、胃痛、胸やけ、もたれ、むかつきなどに使われることがあります。
主要成分:ファモチジン(胃酸分泌抑制成分・H2ブロッカー)
💡 ワンポイント:胃酸が関係する胃痛・胸やけ・むかつきが気になるときの選択肢になります。第1類医薬品のため、購入時には薬剤師による確認が必要です。
購入前に確認したいこと
持病がある方、服用中の薬がある方、腎臓病がある方、症状が続く・繰り返す方は、購入前に薬剤師へ相談してください。胃潰瘍や逆流性食道炎を自己判断で治療する目的で使い続けるものではありません。
🛒 購入リンク:
💊 スクラート胃腸薬〈顆粒〉
第2類医薬品。
スクラルファート水和物を配合した顆粒タイプの胃腸薬です。胃痛、胃もたれ、胸やけなどに使われることがあり、胃粘膜が荒れているタイプの胃痛を考えたいときの選択肢になります。
主要成分:スクラルファート水和物(胃粘膜保護修復成分)、アズレンスルホン酸ナトリウム(抗炎症成分)、L-グルタミン(胃粘膜修復補助成分)
💡 ワンポイント:胃酸を抑えることを主目的にしたタイプではなく、胃粘膜の荒れに配慮した胃腸薬です。ストレスや生活リズムの乱れなどで胃の不快感が気になるときに検討されることがあります。
確認したいポイント
アルミニウムを含む成分が配合されています。腎臓病がある方、持病や服用中の薬がある方は、購入前に薬剤師・登録販売者へ相談してください。
🛒 購入リンク:
💊 太田漢方胃腸薬Ⅱ
第2類医薬品。
漢方処方「安中散加茯苓」に基づく漢方胃腸薬です。ストレスや緊張が関係する胃痛、神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱などに使われることがあります。
主要成分:安中散加茯苓末(漢方処方)、安中散料加茯苓エキス(漢方処方)
💡 ワンポイント:緊張や不安などで胃が痛みやすい方、食欲不振や胃もたれ、吐き気を伴う胃の不調が気になる方に検討されることがあります。
漢方薬でも確認は必要です
カンゾウを含むため、他の漢方薬や甘草を含む薬を使用している方、むくみ・高血圧・腎臓病などがある方は、購入前に薬剤師・登録販売者へ相談してください。
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💊 ブスコパンA錠
第2類医薬品。
ブチルスコポラミン臭化物を配合した胃腸鎮痛鎮痙薬です。胃腸のけいれんによる胃痛、腹痛、さしこみ、胃酸過多、胸やけなどに使われることがあります。
主要成分:ブチルスコポラミン臭化物(鎮痙成分)
💡 ワンポイント:胃酸を中和したり、胃粘膜を保護したりするタイプではなく、胃腸のけいれんによる差し込むような痛みに使われることがあるタイプです。
使用前に確認したい人
緑内障、排尿しにくい症状、前立腺肥大、心臓病、授乳中、高齢者、持病や服用中の薬がある方は、購入前に薬剤師・登録販売者へ相談してください。強い腹痛、発熱、吐き気・嘔吐を伴う場合は、市販薬だけで様子を見ないようにしましょう。
🛒 購入リンク:
🔍 胃痛のタイプによって選ばれる薬の種類
同じ「胃の痛み」でも、原因によって選ばれる薬のタイプが異なります。代表的なものを整理すると次のようになります。
| 薬のタイプ | 主な考え方 | 商品例 |
|---|---|---|
| 胃酸分泌抑制薬 | 胃酸が関係する胃痛・胸やけ・むかつきに使われることがある | ガスター10〈錠〉 |
| 胃粘膜保護薬 | 胃粘膜の荒れに配慮した成分を含む | スクラート胃腸薬〈顆粒〉 |
| 漢方胃腸薬 | ストレスや緊張が関係する胃痛・胃もたれなどに使われることがある | 太田漢方胃腸薬Ⅱ |
| 胃腸鎮痛鎮痙薬 | 胃腸のけいれんによる差し込むような痛みに使われることがある | ブスコパンA錠 |
漢方薬では、太田漢方胃腸薬Ⅱのほか、大正漢方胃腸薬のような製品もあります。ただし、今回の記事ではストレス胃を意識した製品として太田漢方胃腸薬Ⅱを代表例にしています。
📖 漢方薬に含まれる生薬について
太田漢方胃腸薬Ⅱ(安中散加茯苓)に含まれる主な生薬:
- ケイヒ(桂皮)
- エンゴサク(延胡索)
- ボレイ(牡蠣殻)
- カンゾウ(甘草)
- ウイキョウ(茴香)
- シュクシャ(縮砂)
- カンキョウ(乾姜)
- ブクリョウ(茯苓)
※漢方処方として複数の生薬を組み合わせた製品です。体質や症状に合うか迷う場合は、薬剤師・登録販売者へ相談してください。
💡 豆知識:胃痛・胃炎の主な原因
胃の痛みや炎症はストレスだけでなく、以下のような原因でも起こることがあります。
- 飲みすぎ・食べすぎ:胃酸分泌や胃への負担が増えることがあります
- 刺激物の摂取:コーヒー、辛いもの、アルコールなどが胃の不快感につながることがあります
- ピロリ菌感染:慢性的な胃炎の一因になることがあります
- 生活習慣の乱れ:睡眠不足、不規則な食事、ストレスなどが胃の不調に関係することがあります
複数の要因が重なって症状が出ることもあるため、市販薬だけでなく、生活習慣の見直しも大切です。
⚠ 受診を検討したい症状
胃痛や胃炎と思っていても、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、胆のう・膵臓などの病気が関係していることもあります。
🏥 早めに相談・受診したい症状
- 強いみぞおちの痛みがある
- 黒い便が出る
- 吐血がある
- 吐き気や嘔吐を繰り返す
- 発熱を伴う腹痛がある
- 食事がつかえる、飲み込みにくい
- 体重が減ってきた
- 胃痛を何度も繰り返す
- 市販薬を使っても症状が続く、または悪化している
このような場合は、市販薬だけで様子を見るのではなく、消化器内科などの医療機関で相談しましょう。
▶ 胃粘膜を保護・修復する成分については、胃粘膜保護成分の解説ページも参考にしてください。
▶ 胃潰瘍や逆流性食道炎が気になる方は、胃潰瘍・逆流性食道炎編も参考にしてください。
🔚 まとめ
- 胃痛・胃炎のような不調は、胃酸、胃粘膜の荒れ、ストレス、けいれんなど原因が分かれることがあります。
- 胃酸が関係する胃痛には、胃酸分泌を抑えるタイプが選択肢になります。
- 胃粘膜の荒れが気になる場合は、胃粘膜保護成分を含む薬も検討されることがあります。
- ストレスや緊張が関係する胃痛には、漢方胃腸薬が選択肢になることがあります。
- 差し込むような痛みでは、鎮痙成分を含む胃腸鎮痛鎮痙薬が使われることもあります。
- 強い痛み、黒い便、吐血、体重減少、症状の繰り返しがある場合は、早めに医療機関で相談しましょう。
※ご注意ください:
当サイトの情報は一般的な参考情報であり、医師の診断や処方に代わるものではありません。
症状が長引く場合や、判断が難しいときは、早めに消化器内科など受診してください。
市販薬を使用する際は、必ず添付文書を確認し、用法・用量を守って使用してください。






