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症状・目的別に市販薬の選び方と成分をわかりやすく解説

胃腸薬④【胃潰瘍・逆流性食道炎編】|市販薬で対応できる範囲と受診が必要なサイン

胃の不調には、胃もたれ・胸やけ・胃酸過多など一時的なものもありますが、胃潰瘍や逆流性食道炎は自己判断で放置しない方がよい病気です。

この記事では、胃潰瘍と逆流性食道炎の違い、市販薬で対応できる範囲、医療機関を受診すべきサインについて、登録販売者目線でわかりやすくまとめます。

最終更新日:2026年6月20日

先に結論

胃潰瘍が疑われる症状がある場合、市販薬で治そうとせず、医療機関を受診してください。

一方で、軽い胸やけ・胃酸の不快感・胃もたれなどは、市販薬が選択肢になる場合があります。

ただし、症状が続く・繰り返す・黒い便や吐血がある・体重減少がある場合は、市販薬で様子を見ず、消化器内科などで相談しましょう。


🔎 胃潰瘍とは?

胃潰瘍は、胃の粘膜が深く傷ついた状態です。

主な症状:みぞおちの痛み、吐き気、胃の不快感、黒い便 など

胃潰瘍が疑われる場合は、市販薬で治そうとせず医療機関を受診してください。

🔎 逆流性食道炎とは?

逆流性食道炎は、胃酸などが食道へ逆流し、胸やけや呑酸などの不快感を起こす病気です。

主な症状:胸やけ、すっぱい液が上がる感じ、のどの違和感、咳、胃酸の逆流感 など

症状を繰り返す場合や長引く場合は、医療機関で診断を受けることが大切です。


📌 市販薬でできること

市販薬では、胃酸の分泌を抑えるH2ブロッカーや、PPIを配合した要指導医薬品などが選択肢になる場合があります。

ただし、市販薬はあくまで一時的な症状への対応です。胃潰瘍や逆流性食道炎を自己判断で治療する目的で、長く使い続けるものではありません。

P-CABなど一部の胃酸分泌抑制薬は、医療機関で処方される薬です。症状が続く場合や繰り返す場合は、市販薬で様子を見ず、消化器内科などで相談しましょう。


💊 ガスター10

ガスター10〈錠〉

分類:第1類医薬品

成分:ファモチジン

特徴:胃酸の分泌を抑えるH2ブロッカーの胃腸薬です。胃痛、胸やけ、もたれ、むかつきなどに用いられます。

ポイント:知名度の高いファモチジン配合薬で、胃酸による一時的な不快感が気になるときの選択肢になります。

向いている人:一時的な胃酸の不快感、胸やけ、胃痛が気になる人

補足:水なしで服用したい場合は、口の中で溶けるタイプの「ガスター10S錠」もあります。成分はガスター10と同じファモチジンです。

※第1類医薬品のため、購入時には薬剤師による確認が必要です。症状が続く場合や繰り返す場合は、服用を続けず医師または薬剤師に相談してください。

🛒 購入リンク:


ファモチジン錠「クニヒロ」

ファモチジン錠 クニヒロ

分類:第1類医薬品

成分:ファモチジン

特徴:胃酸の分泌を抑えるH2ブロッカーの胃腸薬です。胃痛、胸やけ、もたれ、むかつきなどに用いられます。

ポイント:ガスター10と同じファモチジンを配合した商品です。ブランドよりも成分や価格を重視して選びたい人に向いています。

向いている人:一時的な胃酸の不快感、胸やけ、胃痛が気になる人

※第1類医薬品のため、購入時には薬剤師による確認が必要です。症状が続く場合や繰り返す場合は、服用を続けず医師または薬剤師に相談してください。

購入リンク:


💊 PPIを配合した市販薬

近年は、胃酸の分泌を抑えるPPIを配合した市販薬も登場しています。

PPIは、胃酸の分泌に関わる「プロトンポンプ」に作用するタイプの薬です。H2ブロッカーとは作用の仕組みが異なります。

商品名 成分 分類 特徴
パリエットS ラベプラゾールナトリウム 要指導医薬品 PPIを配合した胃腸薬です。胸やけ、胃痛、もたれなどに用いられます。
タケプロンs ランソプラゾール 要指導医薬品 PPIを配合した胃腸薬です。胸やけ、もたれ、胃痛などに用いられます。水なしでも服用できる口腔内崩壊錠です。
オメプラールS オメプラゾール 要指導医薬品 PPIを配合した胃腸薬です。胃痛や胃酸逆流などによる胸やけに用いられます。1日1回服用タイプです。

PPI配合薬を選ぶときの注意

PPI配合の市販薬は、薬剤師による確認・説明が必要な要指導医薬品です。

他のPPI配合薬の使用期間も含め、2週間を超えて続けて服用しないでください。

薬剤師が不在の時間帯は購入できない場合があります。

また、商品や販売店の体制によっては、店頭販売のみ、またはオンラインで薬剤師による確認が必要となる場合があります。購入前に販売店の案内を確認してください。

胃潰瘍や逆流性食道炎を自己判断で治療する目的で使い続けるものではありません。症状が続く、繰り返す、黒い便・吐血・体重減少・強い痛みがある場合は、市販薬で様子を見ず医療機関を受診してください。


🔎 胃酸を抑える薬の種類

胃酸を抑える薬には、H2ブロッカー、PPI、P-CABなどいくつかの種類があります。市販で購入できるものと、医療機関で処方されるものを整理すると次のようになります。

種類 特徴 主な成分・薬 市販での扱い
H2ブロッカー 胃酸の分泌を抑える薬です。胸やけ、胃痛、もたれなどに用いられます。 ファモチジン
ガスター10、ファモチジン錠「クニヒロ」など
第1類医薬品
PPI 胃酸分泌に関わるプロトンポンプに作用する薬です。H2ブロッカーとは作用の仕組みが異なります。 ランソプラゾール、オメプラゾール、ラベプラゾールナトリウム
タケプロンs、オメプラールS、パリエットSなど
一部は要指導医薬品
P-CAB 医療機関で使われる胃酸分泌抑制薬の一種です。 ボノプラザン
タケキャブなど
処方薬
胃の動きを助ける薬 胃の動きが低下していることによる胃もたれ、膨満感などに用いられます。 イトプリド塩酸塩
イラクナなど
第1類医薬品
制酸剤 出すぎた胃酸を中和し、胃の不快感をやわらげるタイプです。 水酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウムなど 市販薬あり

補足:H2ブロッカーやPPI配合薬は胃酸の分泌を抑える薬ですが、胃潰瘍や逆流性食道炎を自己判断で治療する目的で長く使い続けるものではありません。

症状が続く場合や繰り返す場合は、市販薬で様子を見ず、医療機関で相談しましょう。


⚠ 受診が必要なサイン

次のような症状がある場合は、市販薬で様子を見ず、医療機関を受診してください。

  • 黒い便が出る
  • 吐血がある
  • 強いみぞおちの痛みがある
  • 食事がつかえる、飲み込みにくい
  • 体重が減ってきた
  • 嘔吐を繰り返す
  • 胸やけや胃痛を何度も繰り返す
  • 市販薬を使っても症状が続く
  • 中高年以降で、これまでにない胃の症状が出た

特に、黒い便や吐血は胃や十二指腸などからの出血が関係している場合があります。自己判断で胃薬を飲み続けず、早めに医療機関で相談しましょう。


生活面で気をつけたいこと

胸やけや胃酸の逆流が気になるときは、薬だけでなく生活習慣の見直しも大切です。

  • 食べすぎを避ける
  • 脂っこい食事、刺激物、アルコールを控えめにする
  • 寝る直前の食事を避ける
  • 食後すぐに横にならない
  • 症状を繰り返す場合は早めに受診する

まとめ

胃潰瘍について

  • 胃潰瘍は市販薬で治療する対象ではありません。
  • みぞおちの痛み、吐き気、黒い便などがある場合は、医療機関で相談してください。

逆流性食道炎について

  • 軽い胸やけや胃酸の不快感には、市販薬が選択肢になる場合があります。
  • ただし、症状が続く・繰り返す場合は、医療機関での診断が必要です。
  • 市販薬は一時的なサポートと考え、自己判断で長く使い続けないようにしましょう。

※ご注意ください:

当サイトの情報は一般的な参考情報であり、医師の診断や処方に代わるものではありません。
症状が長引く場合や、判断が難しいときは、早めに消化器内科など受診してください。

市販薬を使用する際は、必ず添付文書を確認し、用法・用量を守って使用してください。

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