熱や鼻水、咳でつらそうな子どもを見ると、少しでも早くラクにしてあげたいもの。
ただし、大人用の風邪薬は成分や量が合わず、子どもには使用できない場合があります。
子ども用風邪薬は年齢や体重に合わせて成分量が調整されているのが特徴です。
鼻水・咳・発熱など、症状に応じて選べるタイプも多く、甘味やフルーツ味など飲みやすさに配慮されています。
発熱しても元気で食欲がある場合は、こまめな水分補給と安静で様子を見ることもできます。夜に熱が上がっても翌朝には下がることも少なくありません。
一方で、ぐったりしている/高熱が続く/ひきつけ(けいれん)/呼吸が苦しそう/いつもと様子が違うなど緊急性が高いサインがある時は、速やかに受診してください。
この記事では、売れ筋の中から子どもへの刺激やリスクが比較的少ないとされる成分に配慮した商品を取り上げます。あわせて、発熱時や鼻づまり時に役立つ補助ケア用品も紹介します。
💊 小児用バファリンチュアブル(解熱)
第2類医薬品。3才~15才未満向けの解熱鎮痛薬で、胃に配慮したチュアブルタイプです。
特徴:急な発熱や痛みの緩和に用いられる/胃に配慮した処方/眠気を起こしにくい設計/水なしで飲めるオレンジ味。
主要成分:アセトアミノフェン(解熱・鎮痛)
💡 ワンポイント:発熱や痛みにポイントを絞って選ばれることが多い。携帯もしやすい設計。
🛒 購入リンク:
💊 ストナリニ・サット小児用(鼻水・鼻づまり)
第2類医薬品。水なしで服用でき、口の中でサッと溶けるチュアブル錠。5才~14才向けで、イチゴ味。
効能・効果:急性鼻炎、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎によるくしゃみ・鼻みず・鼻づまり・なみだ目・のどの痛み・頭重の緩和。
主要成分:d-クロルフェニラミンマレイン酸塩(抗ヒスタミン)/フェニレフリン塩酸塩(鼻づまり対策)/ベラドンナ総アルカロイド(鼻水や分泌抑制)
💡 ワンポイント:水なしで服用可能で外出時にも使いやすい。ベラドンナ成分を含むため対象年齢と用量に注意。
🛒 購入リンク:
🧊 補助ケア: ヴイックス ヴェポラッブ(指定医薬部外品)
咳や鼻づまりなどの風邪症状をやわらげる外用薬。胸・のど・背中に塗布すると有効成分が蒸気となって吸入され、鼻や気道を楽にします。また、塗布部位を温めて血行を促進し、体を温める効果も期待できます。生後6ヵ月以上の赤ちゃんから高齢者まで使用可能。
💊 こども咳止め漢方ゼリー(せき)
第2類医薬品。ノンカフェイン・ノンコデインで、子どもに飲みやすいグレープ風味。漢方処方「五虎湯」をベースにしたゼリータイプの咳止め薬。2才~7才未満対象。
主要成分:五虎湯エキス粉末(マオウ、キョウニン、カンゾウ、セッコウ、ソウハクヒから抽出)
💡 ワンポイント:漢方ベースで体力中等度以上の子どもの咳に。マオウを含むため使用期間や体質に注意。
🛒 購入リンク:
💊 パブロンキッズかぜシロップ(総合)
第2類医薬品。3ヵ月~7才未満向けのシロップタイプ。いちご風味で飲みやすさに配慮。カフェイン・コデイン類を含まず、眠気を起こしにくい設計です。
主要成分:アセトアミノフェン(解熱鎮痛)、デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物(咳)、グアイフェネシン(去痰)、クロルフェニラミンマレイン酸塩(鼻水・くしゃみ)
💡 ワンポイント:複数の風邪症状に対応できる処方。就寝前も使用しやすい。
🛒 購入リンク:
💡豆知識:子どもの風邪と受診の目安
- 元気で食欲がある場合: 水分補給と安静で様子をみることもできます。
- 要注意のサイン: ぐったり/高熱が続く/けいれん/呼吸が苦しそう/様子がいつもと違う → 速やかに受診を。
- 赤ちゃん・幼児は体力が少ないため、異変を感じたら早めに受診を。
💡豆知識:子ども用薬の安全ポイント
- 12歳未満はコデイン類禁止(咳止め等)。
- 2歳未満は医師の診療を優先。自己判断の市販薬は避ける。
- 過量投与・成分重複に注意:複数薬の同時使用は避け、必ず用量を計量。
- 大人用の代用はNG:代謝や排泄が異なるため、年齢別用量を守る。
- 飲ませ方の工夫:水薬はスポイト等で正確に、粉薬は少量の水やジュースで。
🔚 まとめ
- 子ども用風邪薬は年齢・体重に合わせた成分量調整がされている。
- 症状に合わせて「総合」「熱」「鼻水」「咳」タイプを選びやすい。
- 薬は症状をやわらげる補助として用いる。受診の目安も知っておくと安心。
※ご注意ください:
当サイトの情報は一般的な参考情報であり、医師の診断や指示を代替するものではありません。市販薬の使用に不安がある場合や症状が長引く場合は、医師や薬剤師にご相談ください。
【お子さまの発熱時の目安】
・元気で食欲があれば様子を見ることも可能。
・夜に熱が上がっても翌朝下がる場合があります。
・受診を検討すべきサイン:ぐったり、高熱が続く、けいれん、呼吸が苦しい、判断に迷う時。
・赤ちゃんや幼児は体力が少ないため、異変を感じたら早めに受診を。夜間や迷うときは #7119 などの救急相談窓口も活用できます。