子どもが熱や鼻水、咳でつらそうにしていると、少しでも早くラクにしてあげたいものです。
ただし、大人用の風邪薬は成分や量が子どもに合わず、使用できない場合があります。子どもに市販薬を使うときは、対象年齢・用量・成分の重複を必ず確認することが大切です。
子ども用の市販薬には、発熱や痛みに使われる解熱鎮痛薬、鼻水・鼻づまりに使われる鼻炎薬、咳に使われる薬、複数の症状に対応する総合かぜ薬などがあります。
一方で、発熱していても元気で水分がとれている場合は、安静とこまめな水分補給で様子を見ることもあります。反対に、ぐったりしている、呼吸が苦しそう、けいれんがある、水分がとれない、いつもと様子が違うなどの場合は、市販薬だけで様子を見ず、早めに医療機関へ相談しましょう。
この記事では、子ども用として販売されている市販薬の中から、対象年齢や成分の特徴が確認しやすい商品を中心に紹介します。あわせて、発熱時や鼻づまり時に使われる補助ケア用品も取り上げます。
最終更新日:2026年6月20日
💊 小児用バファリンチュアブル(解熱)
第2類医薬品。
3才以上15才未満の子ども向け解熱鎮痛薬です。アセトアミノフェンを配合し、発熱時の解熱や痛みの緩和に用いられることがあります。
主要成分:
・アセトアミノフェン(解熱鎮痛成分)
💡 ワンポイント:水なしで服用できるチュアブルタイプです。対象年齢や1回量を確認し、3才未満には使用しないでください。
🛒 購入リンク:
💊 ムヒのこども鼻炎シロップS2(鼻水・鼻づまり)
第2類医薬品。
3ヵ月以上7才未満の子ども向け鼻炎シロップです。急性鼻炎、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎によるくしゃみ・鼻みず・鼻づまりなどに用いられることがあります。
主要成分:
・クロルフェニラミンマレイン酸塩(抗ヒスタミン成分)
・カンゾウエキス(鼻やのどの炎症をやわらげる目的で配合される生薬成分)
💡 ワンポイント:シロップタイプなので、錠剤が苦手な子どもにも使いやすい場合があります。対象年齢や1回量を確認し、3ヵ月未満には使用しないでください。また、2才未満は医師の診療を優先し、やむを得ない場合にのみ使用を検討してください。
🛒 購入リンク:
🧊 補助ケア: ヴイックス ヴェポラッブ(指定医薬部外品)
胸・のど・背中に塗って使う外用タイプです。鼻づまり、くしゃみなど、かぜに伴う諸症状の緩和に用いられます。生後6ヵ月未満は使用できません。使用量や塗る場所は年齢によって異なるため、添付文書を確認してください。
💊 こども咳止め漢方ゼリー(せき)
第2類医薬品。
五虎湯を配合した、ゼリータイプの小児用咳止め薬です。対象年齢は2才以上7才未満です。顔を赤くしてせきこむような咳などに用いられることがあります。
主要成分:
・五虎湯エキス粉末(マオウ、キョウニン、カンゾウ、セッコウ、ソウハクヒから抽出)
💡 ワンポイント:漢方薬ですが、マオウを含むため、体質や持病、他の薬との併用には注意が必要です。使用が続く場合や咳が長引く場合は、医療機関に相談しましょう。
🛒 購入リンク:
💊 パブロンキッズかぜシロップ(総合)
第2類医薬品。
3ヵ月以上7才未満の子ども向け総合かぜ薬です。発熱、せき、たん、鼻みず、くしゃみなど、複数の風邪症状に用いられることがあります。
主要成分:
・アセトアミノフェン(解熱鎮痛成分)
・デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物(鎮咳成分)
・グアイフェネシン(去痰成分)
・クロルフェニラミンマレイン酸塩(抗ヒスタミン成分)
💡 ワンポイント:複数の症状があるときに検討される総合タイプです。解熱鎮痛成分や鼻水を抑える成分などが含まれるため、他の市販薬との成分重複に注意しましょう。3ヵ月未満には使用できません。
🛒 購入リンク:
🧊 補助ケア: 熱さまシート(子ども用)
発熱時の額や体のほてりが気になるときに使われる冷却シートです。医薬品ではないため、解熱作用そのものはありません。熱を下げる薬の代わりではなく、不快感をやわらげる補助として使いましょう。
🟥 受診を検討した方がよい子どもの風邪症状
子どもの風邪では、熱の高さだけでなく、全体の様子を見ることが大切です。元気があり、水分がとれていて、睡眠や食事がある程度できている場合は、安静にして様子を見ることもあります。
一方で、次のような場合は、市販薬だけで様子を見ず、医療機関への相談を検討しましょう。
- ぐったりしている、反応が弱い
- 水分がとれない、尿が少ない
- 呼吸が苦しそう、ゼーゼーしている
- 顔色や唇の色が悪い
- けいれんがある、またはけいれんを繰り返す
- 高熱が続く
- 症状が長引く、または悪化している
- 保護者から見て「いつもと違う」と感じる
夜間や休日に判断に迷う場合は、小児救急電話相談(#8000)や、地域の救急相談窓口を活用する方法もあります。意識がおかしい、けいれんが続く、呼吸が苦しそう、顔色が悪いなどの場合は、迷わず119番を検討してください。
✅ 子ども用市販薬を使う前のチェックポイント
- 対象年齢を必ず確認する:同じ「子ども用」でも、使える年齢は商品ごとに異なります。
- 用量を正確に守る:シロップ剤は付属のカップやスポイトなどを使い、目分量で飲ませないようにしましょう。
- 成分の重複に注意する:総合かぜ薬と解熱鎮痛薬などを一緒に使うと、同じ成分が重なる場合があります。
- 大人用の薬を代用しない:大人用の薬を少量にして飲ませることは避けましょう。
- 12歳未満はコデイン類を含む咳止め薬を使用できません:咳止め成分を確認し、不安な場合は薬剤師・登録販売者に相談しましょう。
- 2歳未満は医師の診療を優先する:自己判断で市販薬を使う前に、医療機関や薬剤師に相談しましょう。
特に、複数の薬を使う場合や、持病がある場合、処方薬を服用中の場合は、購入前に薬剤師・登録販売者へ相談してください。
🔚 まとめ
- 子どもに市販薬を使うときは、対象年齢・用量・成分を必ず確認しましょう。
- 発熱、鼻水、咳など、症状に合ったタイプを選ぶことが大切です。
- 総合かぜ薬は複数の症状に使われますが、成分重複に注意が必要です。
- 補助ケア用品は、薬の代わりではなく、不快感をやわらげる補助として使いましょう。
- ぐったりしている、呼吸が苦しそう、水分がとれないなどの場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
子どもの風邪では、薬を使うかどうかだけでなく、体調の変化をよく観察することが大切です。判断に迷う場合は、医師・薬剤師・登録販売者に相談しましょう。
※ご注意ください:
当サイトの情報は一般的な参考情報であり、医師の診断や指示に代わるものではありません。市販薬を使用する際は、必ず添付文書を確認し、対象年齢・用法・用量を守って使用してください。
【お子さまの受診目安】
ぐったりしている、水分がとれない、呼吸が苦しそう、けいれんがある、顔色が悪い、いつもと様子が違うなどの場合は、市販薬だけで様子を見ず、医療機関へ相談してください。
夜間や休日に判断に迷う場合は、小児救急電話相談(#8000)や地域の救急相談窓口を活用する方法もあります。緊急性が高いと感じる場合は、119番を検討してください。