花粉の季節になると、目のかゆみや充血に悩まされる方も多いのではないでしょうか。
アレルギー性結膜炎は、花粉・ハウスダスト・ペットの毛などによって引き起こされる炎症で、目のかゆみ・涙・異物感・充血などが主な症状です。
市販のアレルギー用目薬は、抗ヒスタミン成分や抗アレルギー成分を中心に配合し、症状を和らげるよう設計されています。
この記事では、花粉やアレルギーによる「目のかゆみ・充血」をケアしたい方向けに、市販で購入できる目薬を紹介します。
成分やタイプ別に特徴をまとめましたので、自分に合った製品選びの参考にしてください。
💊 ロート アルガードクリニカルショットm
第2類医薬品。花粉などによるつらい目のかゆみ・充血・異物感のすべてにアプローチする、高機能アレルギー用点眼薬です。アレルギー反応の発生を抑える成分、かゆみを鎮める成分、炎症を抑える成分、さらに栄養補給成分を配合。
一般用アレルギー点眼薬を使っても十分な効果が得られなかった方に向けた処方です。
主要成分:トラニラスト(抗アレルギー成分)、クロルフェニラミンマレイン酸塩(抗ヒスタミン成分)、プラノプロフェン(抗炎症成分)、タウリン(代謝促進成分)
💡 ワンポイント:しみないやさしいさし心地。炎症を伴う花粉症・アレルギー性結膜炎のケアに。
💊 アレジフェンス(わかもと製薬)
第2類医薬品。抗アレルギー成分「アシタザノラスト水和物」を配合。
アレルギー反応を抑えると同時に、ヒスタミンの働きをブロックする二重作用型。
花粉やハウスダストによる目のかゆみ・充血・異物感をすばやく鎮めます。
主要成分:アシタザノラスト水和物(抗ヒスタミン+抗アレルギー成分)
💡 ワンポイント:即効性と予防効果の両方を持つバランス型。症状が出ているときにも使いやすいタイプです。
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💊 アイリスAGガード
第2類医薬品。抗ヒスタミン成分「ケトチフェンフマル酸塩」を配合。
花粉やハウスダストによる目のかゆみ・充血をしずめ、アレルギー症状を予防します。
主要成分:ケトチフェンフマル酸塩(抗ヒスタミン+抗アレルギー成分)、グリチルリチン酸二カリウム(抗炎症成分)、タウリン(代謝促進成分)
💡 ワンポイント:スッとする使用感で、軽〜中等度の症状に向くマイルドタイプ。
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💊 ノアールPガード点眼液
第2類医薬品。抗アレルギー成分「ペミロラストカリウム」を配合。
花粉などによるアレルギー反応を抑制し、症状を出にくくします。
主要成分:ペミロラストカリウム(ケミカルメディエーター遊離抑制成分)
💡 ワンポイント:症状が軽い方や、花粉シーズン前からの予防使用に適しています。
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👁️ 洗眼薬「アイボンAL」
第3類医薬品。目を洗いたい、花粉などの異物を洗い流したい場合は洗眼薬の併用使いがおすすめです。
「アイボンAL」はアレルギー性結膜炎に対応した洗眼液で、かゆみ・充血を引き起こす花粉やハウスダストをすっきり洗い流します。
主要成分:イプシロン-アミノカプロン酸(抗炎症作用)、グリチルリチン酸二カリウム(抗炎症作用)、クロルフェニラミンマレイン酸塩(抗ヒスタミン作用)、コンドロイチン硫酸エステルナトリウム(角膜保護作用)
💡 ワンポイント:洗眼カップ付きで使いやすく、日中のリフレッシュや花粉シーズンのケアに最適です。
💡 併用時のポイント:
目薬と併用する場合は、それぞれ5分以上時間をあけて使用しましょう。
特に、洗眼後5分以上経ってから目薬をさすのがおすすめです。
(※アイボン公式サイト推奨)
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💡 アレルギー用目薬の成分比較と強さの目安
市販のアレルギー用点眼薬には、抗ヒスタミン成分・抗アレルギー成分・抗炎症成分など、複数のタイプがあります。
ここでは代表的な4製品を成分と作用範囲から比較しました。
| 製品名 | 主成分 | 主な作用タイプ | 特徴・位置づけ |
|---|---|---|---|
| ロート アルガードクリニカルショットm | トラニラスト/クロルフェニラミン/プラノプロフェン/タウリン | 抗アレルギー+抗ヒスタミン+抗炎症+代謝促進 | 多成分処方で炎症・かゆみ・充血を総合的にケア。市販薬では最上位クラス。 |
| アレジフェンス(わかもと製薬) | アシタザノラスト水和物 | 抗アレルギー+抗ヒスタミン(二重作用) | 即効性と予防効果の両方をもつ。症状が出ている時にも対応しやすい。 |
| アイリスAGガード | ケトチフェンフマル酸塩 | 抗ヒスタミン+ケミカルメディエーター遊離抑制 | 比較的マイルドで速効性あり。軽〜中等度のかゆみ・充血に。 |
| ノアールPガード点眼液 | ペミロラストカリウム | 抗アレルギー(ケミカルメディエーター遊離抑制) | 予防型。花粉シーズン前からの継続使用により症状を出にくくする。 |
⚖️ 強さ・作用範囲のイメージ
| 作用項目 | クリニカルショットm | アレジフェンス | AGガード | Pガード |
|---|---|---|---|---|
| 抗アレルギー作用 | ◎ | ◎ | ○ | ◎ |
| 抗ヒスタミン作用 | ◎ | ◎ | ◎ | - |
| 抗炎症作用 | ◎ | - | △ | - |
| 予防効果 | ○ | ○ | ○ | ◎ |
| 即効性 | ◎ | ◎ | ○ | △ |
総評: 市販薬の中では「ロート アルガードクリニカルショットm」が最も多角的で、炎症や強いかゆみにも対応。
次いで「アレジフェンス」がバランス型、「アイリスAGガード」は軽〜中等度、「ノアールPガード点眼液」は予防重視の穏やかタイプです。
※効果の感じ方には個人差があります。症状が長引く場合は医師・薬剤師へご相談ください。
🔍 選び方のヒント
アレルギー症状の強さや目的によって、選ぶタイプが変わります。
以下のように「今つらいのか」「予防したいのか」で選ぶと分かりやすいです。
- 症状が強く、炎症や充血がある:
→ ロート アルガードクリニカルショットm(抗炎症+抗アレルギー) - かゆみ・充血をすぐに抑えたい:
→ アレジフェンスまたはアイリスAGガード(即効タイプ) - 花粉シーズン前の予防や軽症:
→ ノアールPガード(予防・安定化タイプ)
💡 ワンポイント:防腐剤フリーや低刺激タイプを選ぶと、長期使用やコンタクト非装着時にも安心です。
💡 豆知識:抗ヒスタミンと抗アレルギーの違い
抗ヒスタミン成分は「かゆみを抑える」即効性のあるタイプ。
抗アレルギー成分は「アレルギー反応を抑える」予防的な働きがあります。
花粉の飛散シーズン前から使うことで、症状の出にくい状態を保ちやすくなります。
🔚 まとめ
- アレルギー性結膜炎には「抗アレルギー+抗ヒスタミン」タイプが中心
- 炎症を伴う場合は「抗炎症成分入り」タイプが有用
- 軽症や予防目的なら「ケミカルメディエーター遊離抑制型」もおすすめ
- 花粉シーズン前からの継続使用で快適に過ごしやすい
⚠️ 使用時の注意ポイント
- 同じ成分を含む複数製品を併用しないよう注意
- 点眼後は容器の先がまぶたやまつ毛に触れないようにする
- 症状が長引く・痛みや強い充血がある場合は眼科を受診
※ご注意ください:
当サイトの内容は一般的な参考情報であり、医師や薬剤師の助言を代替するものではありません。
お薬の使用に不安がある場合や症状が続く場合は、医療機関でご相談ください。