夜になると咳が止まらず眠れない……。
痰がからんで喉が苦しい……。
風邪による「咳」や「たん」は、日常生活や睡眠にも影響しやすい症状です。
市販薬には、咳をしずめる成分を含むもの、痰を出しやすくする成分を含むもの、のどの違和感に使いやすいトローチタイプ、乾燥感のある咳に用いられる漢方薬などがあります。
この記事では、咳・たんに使われる市販薬を症状別にわかりやすく紹介し、選び方のポイントや注意点についても解説します。
最終更新日:2026年6月20日
🔽 目次
🧪 咳止め薬と去痰薬の違い
咳・たんの市販薬を選ぶときは、まず「乾いた咳」なのか「痰がからむ咳」なのかを確認することが大切です。
| 症状タイプ | 選ばれることがある薬 | 主な成分例 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 乾いた咳 | 咳止め薬 | デキストロメトルファンなど | 咳をしずめる目的で使われる成分が配合されています |
| 痰がからむ咳 | 去痰薬 | カルボシステイン、ブロムヘキシンなど | 痰を出しやすくする目的で使われる成分が配合されています |
痰がからむ咳では、咳だけを無理に抑えると、痰が出しにくくなる場合があります。痰が多い・喉にからむ感じが強いときは、去痰成分を含む市販薬が選ばれることもあります。
ただし、咳が長引く場合や、息苦しさ・発熱・胸の痛みなどを伴う場合は、市販薬だけで様子を見ず、医療機関に相談しましょう。
🔷 咳止め薬(咳がつらいときに)
💊 メジコンせき止め錠Pro
第2類医薬品。
非麻薬性の鎮咳成分デキストロメトルファンを配合した咳止め薬です。乾いた咳などに用いられることがあります。
主要成分:デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物(非麻薬性の鎮咳成分)
💡 ワンポイント:咳中枢にはたらき、咳をしずめる目的で使われる成分です。服用後に眠気があらわれる場合があるため、車の運転や機械操作には注意が必要です。
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💊 新コンタックせき止めダブル持続性
第2類医薬品。
鎮咳成分デキストロメトルファンと、気管支を広げる目的で配合されるジプロフィリンを含む咳止め薬です。咳がつらいときや、軽く痰がからむ咳に用いられることがあります。
主要成分:
・デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物(非麻薬性の鎮咳成分)
・ジプロフィリン(気管支拡張成分)
💡ワンポイント:1日2回服用の持続性カプセルタイプです。症状や体質によって合う・合わないがあるため、使用前に添付文書を確認しましょう。
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🔷 去痰薬(痰のからむ咳に)
💊 ムコダイン去たん錠Pro500
第2類医薬品。
痰の症状に対応する目的で使われる去痰薬です。L-カルボシステインを配合し、痰を出しやすくする目的で用いられることがあります。
主要成分:
・L-カルボシステイン(去痰成分)
💡ワンポイント:咳を直接抑えるタイプではなく、痰の排出を助けることを目的とした薬です。痰がからむ咳では、咳だけを無理に抑えず、痰を出しやすくすることが大切な場合があります。
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💊 ストナ去たんカプセル
第2類医薬品。
痰のからむ咳などに用いられることがある去痰薬です。L-カルボシステインとブロムヘキシン塩酸塩を配合し、痰を出しやすくする目的で使われます。
主要成分:
・L-カルボシステイン(去痰成分)
・ブロムヘキシン塩酸塩(去痰成分)
💡ワンポイント:2種類の去痰成分を配合したタイプです。痰がからんで咳が出るときに検討されることがあります。使用できる年齢や用量は製品ごとに異なるため、添付文書を確認してください。
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🔷 トローチ(水なしで使いたいときに)
💊 ピタスせきトローチ
第2類医薬品。
口の中でゆっくり溶かして使うトローチタイプの薬です。鎮咳成分デキストロメトルファン、去痰成分グアヤコールスルホン酸カリウム、殺菌成分セチルピリジニウム塩化物水和物を配合しています。
主要成分:
・フェノールフタリン酸デキストロメトルファン(鎮咳成分)
・グアヤコールスルホン酸カリウム(去痰成分)
・セチルピリジニウム塩化物水和物(殺菌成分)
💡 ワンポイント:水なしで使えるため、外出先や仕事中などにも使いやすいタイプです。15歳未満は使用できませんのでご注意ください。
【注意】
かんだり、飲み込んだりせず、口の中でゆっくり溶かして使用してください。
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🔷 漢方薬(乾燥感のある咳に)
💊 ツムラ 麦門冬湯(ばくもんどうとう)
第2類医薬品。
麦門冬湯は、体力中等度以下で、たんが切れにくく、ときに強くせきこむ場合や、のどの乾燥感がある場合のから咳などに用いられる漢方薬です。
風邪のあとに咳が長引くときや、のどの乾燥感を伴う咳が気になるときに検討されることがあります。
主要成分(生薬):
麦門冬(ばくもんどう)・粳米(こうべい)・半夏(はんげ)・大棗(たいそう)・甘草(かんぞう)・人参(にんじん)
💡 ワンポイント:眠気を引き起こす抗ヒスタミン成分や鎮咳成分は含まれていません。ただし、漢方薬にも体質との相性があります。他の市販薬や処方薬を使用中の場合は、薬剤師・登録販売者に相談してください。
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🔍 薬選びのヒント・豆知識
🟦 咳止め成分の特徴
咳止め薬には、咳をしずめる目的で使われる成分が配合されています。代表的な成分には、デキストロメトルファンなどがあります。
- デキストロメトルファン:咳中枢にはたらき、咳をしずめる目的で使われる非麻薬性の鎮咳成分です。
- ジヒドロコデイン:コデイン系の鎮咳成分です。製品によっては眠気・便秘などに注意が必要です。
- dl-メチルエフェドリン塩酸塩:気管支を広げる目的で配合されることがある成分です。動悸・不眠・血圧上昇などに注意が必要な場合があります。
💡 本記事では、成分の特徴が比較的わかりやすい製品を中心に紹介しています。持病がある方、妊娠中・授乳中の方、他の薬を使用中の方は、購入前に薬剤師・登録販売者に相談しましょう。
🟩 去痰成分の特徴
痰がからむ咳では、痰を出しやすくする成分を含む市販薬が選ばれることがあります。
- L-カルボシステイン:痰の状態を整え、痰を出しやすくする目的で配合される成分です。
- ブロムヘキシン塩酸塩:痰を出しやすくする目的で配合される成分です。
- グアヤコールスルホン酸カリウム:痰の排出を助ける目的で配合される去痰成分です。
💡 痰が多いときは、咳を完全に止めることだけを考えるのではなく、痰を出しやすくすることも大切です。
🟨 子どもや高齢者が使う際の注意点
- 市販薬は、製品ごとに使用できる年齢が異なります。
- 子どもに使用する場合は、年齢・体重・用量を必ず確認しましょう。
- 高齢者では、眠気・ふらつき・便秘・痰の出しにくさなどに注意が必要な場合があります。
- 持病がある方や、処方薬を服用中の方は、自己判断で選ばず薬剤師・登録販売者に相談しましょう。
🟥 受診を検討した方がよい咳
咳は風邪以外の原因で起こることもあります。次のような場合は、市販薬だけで様子を見ず、医療機関への相談を検討しましょう。
- 咳が2〜3週間以上続く
- 息苦しさ、ゼーゼーする感じがある
- 高熱が続く
- 胸の痛みがある
- 血の混じった痰が出る
- 市販薬を数日使ってもよくならない、または悪化している
- 夜間の咳が強く、睡眠に大きく影響している
特に、長引く咳や息苦しさを伴う咳では、咳喘息・気管支炎・肺炎などが関係している場合もあります。判断に迷うときは、内科・呼吸器内科などに相談しましょう。
🔚 まとめ
- 乾いた咳がつらいとき → 咳止め薬が選ばれることがあります
- 痰がからむ咳 → 去痰薬が選ばれることがあります
- 外出先や水なしで使いたいとき → トローチタイプが使いやすい場合があります
- のどの乾燥感を伴う咳 → 漢方薬が検討されることがあります
咳・たんの市販薬は、症状のタイプに合わせて選ぶことが大切です。乾いた咳なのか、痰がからむ咳なのかを確認し、成分や使用できる年齢、注意事項を見て選びましょう。
症状に応じて市販薬が検討されることがありますが、自己判断に不安がある場合や症状が長引く場合は、医師・薬剤師・登録販売者に相談してください。
※ご注意ください:
当サイトの情報は一般的な参考情報であり、医師の診断や処方に代わるものではありません。
症状が長引く場合や、判断が難しいときは医療機関(内科・呼吸器内科など)を受診してください。市販薬を使用する際は、必ず添付文書を確認し、用法・用量を守って使用してください。