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風邪薬①【ひき始め対策編】|葛根湯は誰にでも合う?症状別の漢方薬とセルフケア

ゾクゾクする寒気、頭が重い、首や肩がこる、なんとなくだるい……。

「風邪のひき始めには葛根湯」とよく聞きますが、実は風邪の初期なら誰にでも葛根湯が適しているわけではありません。

漢方薬は、症状だけでなく体力や汗の有無なども確認して選ぶことが大切です。また、「風邪かな?」と感じたときは、薬だけでなく早めの休養や水分・栄養補給も重要になります。

この記事では、葛根湯が向いているケースと、桂枝湯・香蘇散など葛根湯以外の選択肢、持病や服用薬がある場合の注意点、普段からできる体調管理について紹介します。

最終更新日:2026年8月12日


🔍 「風邪のひき始め=葛根湯」は本当?

葛根湯は、実際に「感冒の初期」に用いられる漢方薬です。

ただし、葛根湯が適する目安として、次のような特徴があります。

  • 体力が中等度以上ある
  • まだ汗をかいていない
  • ゾクゾクする寒気がある
  • 頭痛がある
  • 首や肩のこわばりがある

そのため、「風邪っぽいから、とりあえず葛根湯」と考えるのではなく、現在の症状や体力に合っているかを確認して選ぶことが大切です。

また、葛根湯は風邪の原因となるウイルスそのものを退治する薬ではありません。「早く飲めば必ず風邪の悪化を防げる」と考えるのではなく、適した症状に使用する漢方薬として考えましょう。


🧭 葛根湯が合わないタイプもある|風邪初期の漢方薬

風邪の初期に使われる漢方薬は葛根湯だけではありません。体力や汗の有無などによって、別の処方が選択肢になります。

漢方処方 体の状態 選ぶ目安
葛根湯 かっこんとう 体力中等度以上・汗をかいていない 寒気、頭痛、首・肩のこわばりなど
桂枝湯 けいしとう 体力が弱め・自然に汗が出ている 虚弱な方の風邪の初期
香蘇散 こうそさん 体力が弱め・胃腸が弱い 神経過敏で気分がすぐれない方などの風邪の初期

特に分かりやすい違いが、葛根湯と桂枝湯の「汗」です。

葛根湯は「汗をかいていない」風邪の初期が目安ですが、桂枝湯は体力が弱く、自然に汗が出ているタイプの風邪初期に用いられます。

香蘇散はさらに体力が弱く、胃腸が弱い方などに用いられる処方です。今回は、ドラッグストアなどでも比較的選びやすい葛根湯と桂枝湯を中心に紹介します。


💊 葛根湯液Ⅱクラシエ

葛根湯液Ⅱクラシエ

第2類医薬品。

葛根湯エキスを配合した液体タイプの漢方薬です。体力中等度以上で、汗をかいていない風邪の初期や、鼻かぜ、頭痛、肩こりなどに用いられます。

顆粒ではなく液体で服用したい方にも選択肢となる製品です。眠くなる抗ヒスタミン成分や鎮静成分は含まれていません。

主要成分:葛根湯エキス(漢方処方)

💡 ワンポイント:ゾクゾクする寒気があり、まだ汗をかいていない風邪のひき始めで、液体タイプを選びたい方の選択肢です。

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💊 ツムラ漢方葛根湯エキス顆粒A

ツムラ漢方葛根湯エキス顆粒A

第2類医薬品。

葛根湯エキスを配合した顆粒タイプの漢方薬です。体力中等度以上で、汗をかいていない風邪の初期や、鼻かぜ、頭痛、肩こりなどに用いられます。

寒気に加えて頭痛や首・肩周辺のこわばりなどがある場合に検討される処方です。眠くなる抗ヒスタミン成分や鎮静成分は含まれていません。

主要成分:葛根湯エキス(漢方処方)

💡 ワンポイント:外出先などにも持ち運びやすい顆粒タイプの葛根湯を選びたい方の選択肢です。

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💊 ツムラ漢方桂枝湯エキス顆粒

ツムラ漢方桂枝湯エキス顆粒

第2類医薬品。

桂枝湯エキスを配合した顆粒タイプの漢方薬です。体力が弱く、自然に汗が出ている方の風邪の初期に用いられます。

風邪のひき始めでも、胃腸が弱い、日頃から疲れやすい、汗が自然ににじみ出ているといった場合には、葛根湯とは異なる桂枝湯が選択肢になることがあります。

主要成分:桂枝湯エキス(漢方処方)

💡 ワンポイント:体力が弱めで汗が自然に出ている風邪の初期に検討される処方です。「ひき始めなら葛根湯」と決めつけず、体の状態に合わせて選びましょう。

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⚠️ 漢方薬でも注意が必要|甘草と麻黄

漢方薬も医薬品であり、体質や持病、服用中の薬によっては注意が必要です。

今回紹介した葛根湯と桂枝湯にはカンゾウ(甘草)が含まれています。甘草を含む薬の重複や長期使用などでは、まれに偽アルドステロン症が起こり、むくみ、血圧上昇、低カリウム血症などにつながることがあります。

また、葛根湯にはマオウ(麻黄)も含まれます。高血圧、心臓病、腎臓病、甲状腺機能障害などで治療中の方は注意が必要です。

持病がある方や、降圧薬など継続して薬を服用している方は、自己判断で使用せず、購入前に医師・薬剤師・登録販売者へ確認しましょう。


🛡️ 風邪の予防と「ひき始め」のセルフケア

風邪の対策は、市販薬を飲むことだけではありません。普段から体調を整え、感染を広げにくくする生活を心がけることも大切です。

  • 外出後などに手を洗う
  • せき・くしゃみをするときは周囲に飛沫を広げないよう配慮する
  • 室内の換気を行う
  • 十分な睡眠と休養をとる
  • 偏った食事を避け、必要な栄養素を不足させない

「少し寒気がする」「いつもよりだるい」など風邪のひき始めを感じたときには、無理をせず早めに休み、こまめな水分補給を心がけましょう。食欲がある場合は、食事から必要な栄養をとることも大切です。

🍊 ビタミンを摂れば風邪を予防できる?

ビタミンCやビタミンDなどは、健康を維持するために必要な栄養素です。ただし、「ビタミンを多く摂れば風邪をひかなくなる」というものではありません。

ビタミンCは野菜や果物、ビタミンDは魚類やきのこ類などから摂取できます。特定の栄養素だけを大量に摂るのではなく、普段からさまざまな食品を組み合わせ、必要な栄養素を不足させないことが基本です。

サプリメントを利用する場合も、食事で不足する栄養を補うものとして考え、過剰摂取には注意しましょう。


🥤 疲労時の栄養補給には指定医薬部外品という選択肢も

風邪薬とは役割が異なりますが、疲れがたまっているときや食欲が落ちているときには、疲労回復や栄養補給を目的とした指定医薬部外品を補助的に取り入れる選択肢もあります。

 アリナミンナイトリカバー

アリナミンナイトリカバー

指定医薬部外品。

疲労の回復・予防、体力や身体抵抗力の維持・改善、病中病後の体力低下時や食欲不振時などの栄養補給を効能とする栄養ドリンクです。

ビタミンB群やタウリンなどを配合し、ノンカフェインのため、カフェインを避けたい時間帯にも選択肢となります。

主要成分:フルスルチアミン塩酸塩(ビタミンB1誘導体)、リボフラビンリン酸エステルナトリウム(ビタミンB2リン酸エステル)、ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)、タウリン(アミノエチルスルホン酸)など

💡 ワンポイント:風邪そのものを予防・治療する製品ではありません。休養とあわせて、疲労時や食欲不振時などの栄養補給を目的として取り入れる製品です。

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🤒 発熱・せき・ふしぶしの痛みなどが強くなったら

風邪の症状が進み、発熱、せき、鼻水、のどの痛みなどがはっきりしてきた場合は、「ひき始め」とは薬の選び方も変わってきます。

たとえば、体力があり、強い寒気と発熱、頭痛、せき、ふしぶしの痛みがあり、汗をかいていない場合には、漢方では麻黄湯(まおうとう)が用いられることがあります。

一方、発熱・鼻水・せき・のどの痛みなど複数の症状が出ている場合には、総合風邪薬などが選択肢になることもあります。

👉 総合風邪薬について詳しくは、風邪薬⑥【総合風邪薬編】も参考にしてください。

ただし、発熱や全身症状が強い場合には、一般的な風邪だけでなくインフルエンザや新型コロナウイルス感染症などの可能性もあります。市販薬だけで対応することにこだわらず、症状に応じて受診を検討しましょう。


⚠️ 受診・相談の目安

  • 高熱が続く、または症状が急に悪化している
  • 息苦しさや強いだるさがある
  • 水分が十分にとれない、尿量が減るなど脱水が疑われる
  • 強い頭痛や繰り返す嘔吐がある
  • 市販薬を使用しても症状が改善しない
  • 高血圧、心臓病、腎臓病、糖尿病などの持病がある
  • 妊娠中・授乳中、高齢者、他の薬を服用中の方

上記に当てはまる場合は、市販薬だけで対応せず、医療機関の受診や薬剤師・登録販売者への相談を検討してください。


🔚 まとめ

  • 風邪のひき始めに葛根湯が使われることはあるが、誰にでも適するわけではない
  • 体力中等度以上で汗をかいていない場合は葛根湯、体力が弱く汗が出ている場合は桂枝湯などが選択肢
  • 体力が弱く胃腸も弱い方では、香蘇散など別の漢方処方もある
  • 葛根湯や桂枝湯には甘草が含まれるため、持病や服用薬がある場合は事前に確認する
  • 風邪かな?と感じたときは、薬だけでなく睡眠・休養・水分・栄養補給も大切
  • ビタミンは不足しないことが大切だが、大量摂取を風邪の予防法とは考えない

※ご注意ください:

当サイトの情報は一般的な参考情報であり、医師・薬剤師等の専門家による診断や指導を代替するものではありません。
市販薬の使用に不安がある場合や症状が長引く・悪化する場合には、必ず医師や薬剤師にご相談ください。
また、風邪の初期症状はインフルエンザや新型コロナウイルス感染症などと共通することがあります。気になる症状がある場合は、自己判断せず医療機関を受診してください。

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